2017年2月5日日曜日

米に貴賎はない





どんより寒い日曜日、キムとアーツ千代田3331での公演を観に。その前に御徒町駅そばの南インド料理屋のアーンドラキッチンで、お昼ご飯を食べた。

レディースセットの、チキンカレーとエビカレー、ラッサムとサンバルはピリッとしていて冷えた身体に染みいる美味しさ。甘いマンゴーのヨーグルトみたいなもので箸休めならぬスプーン休めをしつつ、パパドとチャパティ、ビリヤニみたいな味付きの米と食べる。

途中、度々「ご飯のおかわりいかがですか?」と、ズズイとお店の人がやってくる。
笑顔で熱心なので少しもらった。おかわりのお米はプレーンなものだった。
それをじっと見ながら、キムが「こうして見てると米じゃないみたいだね。」と言った。
確かにバスマティライスはそうめんを細かく切ったような形をしている。
こういうお米はおかわりしても消化が軽くていい。

うちの新潟出身の母は、お米は新潟のものが1番と思っている。インディカ種などには偏見もある。
コシヒカリを今も送ってもらっていて、私もその恩恵に与っているが、私は米に対しては保守的ではない。

ジャポニカ種も、インディカ種も、ジャバニカ種も、それぞれの風土の料理に合うのだし、適当な調理法ならどれも美味しいのだと思う。
ナンバーワンよりオンリーワン的な感じか‥。

「米に貴賤はない」
書いてどこかに貼っておきたいような。


                        (アーンドラキッチン/御徒町)




2017年1月25日水曜日

ピッツアもいいけど




年下の可愛い友人、マキコはイタリアで買い付けてきたヴィンテージ雑貨のウエブショップを営んでいる。かなりたくましいスケジュールで年に何度かイタリアへ行っているし、イタリア語も勉強し続けている。好物は「ピッツァ」だ。「ピザ」ではなく。

でもエスニックや、カレーも好きで、「池袋で美味しいカレー屋どこですか?」などメールをよこしてきたりする。
人を食べログ扱いするな、と言いたくなる所、天真爛漫そのものの憎めなさに惜しみなく美味しい事や楽しい情報は伝えたくなる。


そのマキコと渋谷のスープカレーのお店、ROCKETSへ。
チキンレッグ一足と野菜がたっぷりのスープカレーは、華やかな見栄え。スープカレーにしてはとろみがあり、素揚げした野菜がすごく美味しかった。マキコは恍惚の顔であっという間に食べていた。

「カレー食べたら、また違うカレー食べたくなる。」と言ったら「わかるー!」とマキコ。ピッツァをカレーが凌ぐ日は来るのか。
ちなみに私もピッツァやイタリアンは大好きだ。ピザもけっこう好きだ。

                          (ROCKETS/渋谷)






2017年1月4日水曜日

揃いの吉



季節外れの行楽日和な暖かさに背中を押されるようにマリコちゃんと鎌倉へ行った。
三が日が明けても、駅から小町通りまでは、やはり人が多い。 
人の波を縫うように左右、美味しそうなものに目移りしながらしばし進んだ角に見つけたOXYMORON(オクシロモン)でお昼ごはんを食べた。

正月料理の甘じょっぱいものにも飽き、ちょうど「無性に葉っぱが食べたい!」と話していた。
青ネギと大葉とパクチーと三ツ葉が砕いたナッツと供にたっぷり盛られたキーマカレーは、まさに葉っぱ欲を満たしてくれ、すごく美味しかった。

食後のチャイとキャラメリーゼしたクルミも美味しくて、鎌倉まで来てノープランのまままだどこも廻ってはいないのにすっかりくつろいで仕事の話やら彼氏の話やら。

そういえば、神社もお寺も閉まるの早いよと、ハッとして急いで店を後にする。

東へひたすら歩き、源頼朝の墓、荏柄天神社、鎌倉最古の寺の杉本寺、国の名勝という庭園のある瑞仙寺などを早足で廻る。

戻ってきて暗くなっても賑わう鶴岡八幡宮へ。おみくじは揃いの番号の「吉」。
「順風に恙なく進む」とのこと。

歩きながら見つけたいくつかのカレーのお店、今度また来れますように。

                           (OXYMORON/鎌倉)






2016年12月29日木曜日

彼らの休み




日本橋で事務所を間借りしているチヨとお昼ごはんを食べようと会いに行った。

ファブリックブランドを立ち上げたチヨは、その仕事で度々インドに行っている。現地では胃に合わない時もあって、意外とカレーを食べずホテルのレストランのパスタで済ませたりすることも多いらしい。

そろそろランチタイムが終わってしまう店も出てくる時間、どうしようかと三越前から京橋まで歩きラストオーダーちょうどで南インド料理屋のダクシンに入った。

ミールスセットは盛りだくさんだった。野菜カレー、魚のカレー、ヨーグルトの入ったオクラの白いカレー、ラッサム 、パパド、お米、ドーサにココナッツソース、ワダ(豆粉のドーナツ)。


ゆっくり味わいたいけど、15時で一度閉店ということで、唯一日本人のホールスタッフにやや急かされる。

「田中邦衛のモノマネしたろうか」(かの有名な『北の国から』の「(こどもが)まだ食ってる途中でしょうが!」というやつ)なんて言いつつ、カウンター越に目をやるとピカピカに皿を吹き終え手持ち無沙汰な様子のインド人スタッフたちがいた。どうやらお昼休み待ちのようだった。
彼らの休み時間が遅れるのも申し訳なく、15時きっかりには食べ終えた。

少し慌ただしい年末、美味しい食事を提供してくれた彼らがゆっくりごはんを食べられたらいいと思った。

                             (ダクシン/京橋)






2016年12月17日土曜日

汗かきへの羨望



小鳥のさえずりのような店名のカーナピーナは昔からある「町の喫茶店」のような佇まいだけど、入った途端にブワッとその香りに包まれるカレーのお店だ。

各テーブルとカウンター席の間にそれぞれ種類の違う花がそっけなくガラスコップに挿さっていた。
先客たちは皆「ハァハァ」言いながら汗を拭いている。

辛さはマイルド・セミホット・ホットとあり、セミホットでもかなり辛いらしい。
どうやら他のお客さんたちはセミホット以上を選んでいるみたいだけど、カレーは好きでも辛いのは苦手な拙舌、もちろんマイルドでチキンサグ(このカレーで辛いのはないと思う)とパラタを選ぶ。

そばの席の夫婦が額を拭きながら、「ビールが甘く感じる」と言っているのを聞き、やや心配になった。
でもチキンサグはスパイスのパンチが効いているけれど、辛くはなくとても美味しくて、デニッシュみたいなパラタと供にすいすい食べた。

店内を見渡すと、涼しい顔をしているのは私だけ、やはり皆汗だくだ。
もともと汗をかきにくい体質で、夏場など汗かきの友人に羨ましがられたりもする。
でもなんだかここで汗をかかずに済むのは心なしか惜しいことをしているような気がしつつ店を出た。 

                          (カーナピーナ/祐天寺)







2016年11月22日火曜日

今、「次」思う人たち




寒い雨降りの週始めの月曜だというのに、早い時間から恵比寿の吉柳はあっという間に席が埋まっていった。

まるちゃんはレッドビール。私は「最強のワタシ」という濃ゆく煮出されたハーブティーを。ひっかかる名前なので、聞いてみたら、enherbで売っているものらしい。「頑張ればもう一回出るよ」と言ったお兄さんはほんとに後でお湯を注ぎ足してくれた。気前が良いこと。

小鉢にチョコンとなんてものでなく、直径20cm程のお皿にぎっしり盛られたプリプリの白子ポン酢をまずは摘まむ。
どの料理もたっぷりでメニュー名からの予想の斜め上を行く盛り合わせだったりするのだ。


名物のカレーのラインナップから頼んだチキンのスープカレーは、たっぷりのグリルした鶏モモ肉にゆで卵、ブロッコリー、ナス、シーサーの絵型の蒲鉾、そして青さ海苔が乗っていて、すごく良い風味。
あさりのスパイスカレーは、これでもかと殻付きのあさりとゆで卵が入っていた。

目の前の料理を堪能しつつ、2人こっそり周りの人の食べているものも気になりチラチラ見る。
食べているそばから、メニューと照らし合わせて「次来た時はアレもだね、コレもだね」と話し合う。
きっと好物の白子ポン酢はまたまず頼むだろう。
全く未定の「次」を考えて楽しくて仕方ない。ありがたいお店だなと思う。


                               (吉柳/恵比寿)






2016年10月26日水曜日

はるばる越冬解決



とにかく寒さに弱い。まだ秋真っ盛りながら、昨日の夜は冷えて足元にレンジでチンする湯たんぽを置いていた。
今日の昼間は気温が上がったけれど、体調がいまいちだから手先が青かった。

お昼ごはんに食べたタップロボーンのアーユルヴェーダワンプレートは、円いお皿の真ん中にお米とパパドが、それをぐるりとピリ辛なチキンカレー、マイルドなダルカレー、香菜の和え物、しめじの和え物、ココナッツの入ったふりかけみたいなものが囲んで盛られていた。
「スリランカのお母さんの盛り付け」らしいけれど、スリランカのカレーは鰹節(モルディブフィッシュ)の出汁が利いているので舌に馴染みやすい。
体調を整えるためにつくられたものだそうで食べていたら、体がポカポカしてきて手先はほんのり赤くなった。

メニューの表紙のオーナーのプロフィール文に「日本の辛い冬をスリランカのスパイスで乗り越え、その経験をお世話になった日本人の皆さまに恩返しとして・・」とあった。
私はしっかり恩恵にあずかったようだ。
お店のスパイスはスリランカのオーナーの母から仕入れているらしい。オーナーの母に感謝だ。

このスパイス使いはマネしようもないけれど、夕食の炒め物にはたっぷり生姜を入れて作った。

                       (スパイシービストロ タップロボーン/青山一丁目)