2016年7月28日木曜日

両隣の魅力


目黒のギャラリー兼本屋、金柑画廊の戸を開くと、与論島出身の犬のジョンくんが寄ってきた。その後を追って太田さんが迎えてくれた。

太田さんが「カレー食べてます?」と聞くので、確かにさっき食べたけど匂いがするのかなと思ったらそうではないらしい。
ここに来る前に寄った人たちが揃ってスパイスの香りを染み込ませてくるカレー屋があって、いつも食欲をそそられるらしい。

私が寄ったのはそのお店にも近い、タダカレーというお店だった。幅広のカウンターテーブルやランプや戸棚など全部が小粋で感じよかった。
チキン、キーマ、グリーンカレーとある中、迷ってキーマカレーにした。
盛りがよく、ひよこ豆、ダール豆、レンズ豆が入っていて美味しかった.

でも右隣の都知事選の話をしている声の低いおじさんたちと、左隣のシュッとした女性が食べていたグリーンカレーも野菜が多種ゴロゴロ入っていて美味しそうで・・「あぁ、あれもよかったかも」なんて太田さんに話したのだった。
今度ここへ来る前は、そのグリーンカレーを食べに寄ろうか、例のスパイスの香りが染み込むという店にしようか、それとも他か…。楽しい迷い事だ。また太田さんにも報告するのだと思う。

                           (タダカレー/目黒)









2016年7月9日土曜日

皮とか臓とか




紘子の個展を見に、ヤスくんとアッキーと西荻窪に集まった。展示を見た後、看板の「砂肝カレー」に惹かれて、ラヒパンジャービーキッチンへ入った。

こじんまりした可愛らしい店内、イラストレーターの安西水丸さんが生前ひいきにしていたそうで絵や著書が置いてある。

ジオラマみたいにたっぷりスパイスが絡まった鳥皮のフライが美味しくて、序盤から私以外の2人のビールはどんどん進んだ。
そしてヤスくんもアッキーも大満足のチキン砂肝のカレーとマトントリッパのカレーは最高だった。

どうも昔から、皮とか臓物が好きだ。
母曰わく、弟がお腹にいたころ鉄分補給にと焼鳥屋で買ったレバーを食べていた母に感化されてか、まだまともに口が回らないような歳の私も「レバー、レバー」と訳も分からず言っていて祖母がびっくりしたらしい。

すっかり訳も分かる歳になっても、焼き鳥ではレバーも砂肝も皮も必ず選ぶ。
スパイスと絡んでもやっぱり美味しいのを堪能できるとは。お酒こそ飲めないながら、大人は楽しい。

(ラヒパンジャービーキッチン/西荻窪)