2017年9月12日火曜日

身体と夕空


仕事の納品のため久しぶりに雨降りの街へ出た。しばらく簡単に作った物を簡単に軽く食べるという食生活だったので、手の込んだものを欲した。

咖里人(カリービト)のこの日のランチは、2周年記念のスペシャルプレート1択だった。

なすと挽き肉のカリー、ジャガイモとほうれん草のドライカリー、マメカリー、紫キャベツのピクルス、キャベツのココナッツ炒め、ニンジンサラダ、レタス、パクチー・・と確かに手の込んだ色鮮やかで豪華に盛られたそれらは、触感に富み、ほんのり利いてくる刺激を従えつつ優しい味わいで、吸い込むようにたいらげた。

鮮やかな色どりのものを身体に取り込むと細胞が満たされるような気がする。

緩急つけて続いていた雨は夕方には止んだ。 蒸せた夕空は、オレンジとピンクと紫 とが絶妙に入り交じっていた。 自分の身体の中もこんな色味になっているような気がした。

                   (咖里人(カリービト)/飯田橋)