2015年5月26日火曜日
インド料理屋のフランスの硬水
西麻布の交差点からすぐの古いマンションの1、2階の飲食店が並ぶ中にあるインド料理屋、嶮暮帰(けんぼっけ)に入った。
5月なのに夏のような暑さで「冷やし中華始めました」の、のぼりが出る店も見かけるけれど、ここは入口脇に掛けられたランチメニューの書いたホワイトボードの上に「ナン始めました」と書いた別紙が貼ってある。(かなり時間が経っている感じ)
こじんまりした店内には、マリーローランサンの絵や大きい焼き物が飾ってあったり木彫りの鴨の置物があったり、めったに行かない遠い親戚の家とか友達の実家にきたような気分になった。
でもきちんと白いテーブルクロスが敷かれてちゃんとレストランぽい。
チキンカレーとまん丸のナンと一口サイズのタンドリーチキンがついたサラダのセットで700円とお手頃だった。 カレーが少なくてだいぶナンだけ余った。
各テーブルにお水を入れていくお店の人の手元を見ると、持っているのはピッチャーでなくて、コントレックスのペットボトルそのままだった。
だいぶ前に流行っていたフランスの硬水のコントレックス、一時期うちの母もドラッグストアで安売りしているとよく買っていた。当時テレビや雑誌によく出てた美容家の佐伯チズがお勧めしていたらしい。
店を出て、美白の美容家の顔を思い出しながら強い日射しを浴びてしばらく歩いていたら顔が真っ赤になっていた。
(六本木/嶮暮帰)
2015年5月17日日曜日
カレーと人相
自由が丘の駅からすぐ近くの静かな通りに見つけたジジセラーノというカレー屋で、焼きカレーを食べた。
素晴らしく感じの良いご婦人が「ドリアです」とオーダーを通した。
焼きカレーは要はカレードリアなのだけど、そりゃチーズかけてこんがり焼けば美味しいでしょ・・なんて単純なものではなかった。
丸い器に沿って焼き色のついた大きいカットの茄子、トマト、カボチャ、そしてバナナとパイナップルがのっている! 不思議とパイナップルもバナナもカレーと合う。
「酢豚のパイナップルありか問題」とは次元が違う感じだ。その下に半熟卵とチーズと挽き肉でボリュームたっぷり。決してキワモノではなくて、優しい丁寧なお店の方の感じの良さそのものの味だった。
自由が丘に行ったのは、友人で大好きな作家のゲンタくんの個展を観に行くためだった。
モジャモジャの長い髪を束ねていて、髭面にくしゃっとピースフルな笑顔のゲンタくんは、その風貌からエスニック系、タイカレーとか好きそうな印象を受ける。
でも、カレーは好きだけどパクチーが苦手でエスニックには明るいわけではないらしい。人相と好きなカレーは一致しない。
ちなみに酢豚の中のパイナップルも駄目らしい。
でも帰りにジジセラーノに行ったそうで「カレーにパイナップルはあり」とメールをくれた。
(自由が丘/ジジセラーノ)
2015年5月4日月曜日
キューバを想う、グリーンピースを考える
カメラマンの沼田さんがゴールデンウイークの2日間だけ個展をするということで渋谷に出かけた。会場のBar bossaで美味しいカレーのランチも食べられるらしくそれも楽しみに。
写真は沼田さんが、キューバを旅して撮ったもの。
最初のきっかけは 多分「ブエナビスタソシアルクラブ」だったか、昔からキューバはいつか行きたい私の憧れの国だ。
GW真っ只中の渋谷の雑踏から離れた静かな、外の強い日射しが気持ちよく入る店内で写真を観ながら脳内ショートトリップした。
カレーは3種類からキーマカレーを選んだ。トマトが効いていてグリーンピースがたっぷり入っていて美味しかった。
ちょうど前の晩に観た「ヨルタモリ」で、焼売とか炒飯に入っているグリーンピースがいらない・・とかグリーンピースバッシングトークをしていたのを思い出した。
私はそれらはどっちでもいいけど、キーマカレーに入ったグリーンピースは抜群に良いと思うな。
(渋谷/Bar bossa)
2015年5月3日日曜日
「スパイシーしようょ!」
家から近い所のお店ほど、意外と行ったことがなかったりする。
数少ない近所の友達のえみちゃんとカラッと気持ちのいいGWの夜に成増でごはんを食べた。
大通りをちょっと脇に入った古いビル。1階はスナック。
見上げた2階、レトロな味のある「エスニック スパイスガーデン インド料理」と書かれた看板。
階段がある入口の上にかわいいフォントと色で「スパイシーしようょ!」って書かれていた。お店の名前はサプナ。
使い込まれた回覧板のような青いファイルの中にメニュー表が。 謎の動物のイラストに
微妙な塗り絵がしてある。プリントされたものだけど、いっぱい余白に手書きのメニューも書かれている。日によってあるものらしい。
どれも美味しそうだけど、「じゃがいもとバナナのサラダ」なんて想像しにくいものもあったりして迷いながらめくっていくと、食べログの投稿写真をプリントしたものまでファイルに入っていた・・。最後の方のページには以前店内でやったライブの写真が。
メニューだけで一盛り上がりしつつ、パパドとチャパティー、タンドリーチキン、ほうれん草とじゃがいものカレー、にんにくと豆のカレーを食べてチャイでしめた。
やさしいけどブワっとあとからスパイスが利いて気持ちよくピリッとしたりして入口に書かれていた通り「スパイシーした!」
帰宅して忌野清志郎の命日でやっていたテレビを観ていてジーンとしつつ、ふと、なんとなくお店の入口の「スパイシーしようょ!」を清志郎の声でシャウトしてる所を想像した。
階段の通路の壁の色がピンク色だったからかな。
(成増/サプナ)
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