2015年3月7日土曜日

錬金術師の話


上下水道から机まで全て自ら作ったというお店、ボンナボンナを1人で切り盛りするご主人は、スパイスと漢方の錬金術師だ。

注文を受けてから、スリランカから取り寄せているホールのスパイスを季節ごとの関東の風土に合わせて空煎りしてミルでひく。

普通のカレーの作り方と違うから、カレーじゃなくて「スパイスごはん」と表記している。
チキントマトカレーにグリル野菜をトッピングしたのを食べた。彩りきれいで、スパイスが口の中でギュッギュッっとなる。

一 見物静かそうな佇まいのご主人は饒舌で、スパイス講座のごとく色んな話をしてくれた。(実際、教室もされているそう。)
同じスパイスでも産地に寄って全然風味が違うこと、いいものは飲食店 に卸されるより高級ブランドの香水用に買われるものが多いこと、柑橘や桃の香りのするシナモン、甘美なムスクの香りのナツメグを試しに嗅がせてくれた。(ナツメグはNut(豆)+Meg(ムスク)!)
掃除用のスプレーもスパイスから抽出されていて!床下にもミイラに詰めるような抗菌防虫効果のスパイスが敷き詰められているそう!!!


!がいっぱいのおもしろいお話はまだまだありそうだし、「試作です」と言っていた給湯器に貼ったメモの「カボチャのチャイ」が気になって仕方ないのでまた絶対行きたいな。

                          (世田谷代田/ボンナボンナ)