2017年6月17日土曜日

妄想の愛




高円寺に用事ができて、やった!となったのは、前から知り合いに勧められていた高円寺のネグラのカレーを食べようと思ったからだ。

店頭に「妄想インドカレー」の旗を見つけ、ドアを開けると、入り口すぐの壁沿いに「妄」「想」
「魅」「味」の4文字が張られていた。すてきな造語、四字熟語。
インドに行った事はないけれど、本場であまり使わない食材、スパイスを使って妄想で料理しているらしい。

シラスと香酢のビンダルとター菜のサグの2種カレーの盛り合わせ、付け合わせのニンジンのラペや大根のアチャール。追加したタンドリーチキンは、よくあるカラッとしたものでなく、しっとり煮込んだようなものだった。
どれもすごく美味しい。混ぜながら食べた。

「シラスのカレーって珍しいから定番にしたくて」と説明してくれた店主の言葉からカレー愛がダダ漏れしていた。

私もインドへ行ったことはないけど、仕事やプライベートで行っている友人が何人かいたり、本を呼んだり、妄想というより知ったかのインドが頭の中で広がっている。

妄想は、対象への想像力で幸せになっている感じが、「知ったか」より豊かで愛があるなと思う。

          
                     (妄想インドカレーネグラ/高円寺)