2015年2月12日木曜日

インドのサウスポー



久しぶりにインド料理屋のカレーを食べた。外苑前の「ナタラジ」。

大好きなカボチャが皮ごと大きく切られたのがゴロゴロ入ったクリーミーな黄色いカレーが、これも好きな小松菜が練り込まれたきれいな薄緑のナンと色みも味も合うしおいしい。

隣の席にインド人(らしき)3人連れが座った。

1人は右手1つできれいにナンをちぎって食べ始め、他の2人は最初からスプーンを使いながら食べていた。
それを横目に、最近ふと今更気になっていたことを思い出した。

インドでは左手は不浄でトイレで使うもので食事は神聖な右手を使うというのはよく聞く。じゃあ、インドの左利きはどうしているんだろうという事。

インド人の8割が信仰するヒンドゥー教だけでなくて、イスラム教でも左手は不浄とされているらしい。ちなみにキリスト教でも「左手は悪魔が宿る」との言われがあるとか。

生まれながらの左利きの私としては気になる気になる。
左手ということでなく利き手じゃないほうを不浄と決めて使うという事がざっくり書いてあった本もあった。近代化してる所では曖昧な所もあるのかも。
でもすごく信心深い人だったらやっぱり嫌だったりするのかな。気になる。

小さい頃、母が私に何度右手にスプーンを持たせても投げてしまってどうしても左じゃないと持たなくてしょうがないからほっといたらしい。もしそういう信心深い家の子だったら不吉だったろうな。
左手がのびのび使えておいしいカレーも食べられる境遇に育ってよかった、よかった。



(外苑前/ナタラジ)